カット オブ ザ リング


皆様いかがお過ごしでしょうか?

ウイウイでは一緒に働いてくれるスタッフを気長に探しております。

皆様にご迷惑をおかけしていますが

もうすぐ5ヶ月になるセガレをエルゴでオンブしながら働いてます。

そしてついに昨日

シャンプーをしてくれている妻の右手薬指が

悲鳴を上げたのです。

「やだなーやだなー指、なんかかゆいなー」

と稲川淳二のようにつぶやく妻

「たいしたことないんじゃない?」

と大してみもせずに返答する僕。

「でも独身の頃はじめて貴方に買ってもらった大切な指輪だから。

なくさないようにつけておくね。たぶんたいしたことないけど。」と妻。

その日の営業もおわり、夕飯のパスタの後片付け。

その頃には荒れた手のことはもうすっかり忘れていた。

食器のカチャカチャとなる音がなんとも優しく耳に残る。

早くも眠りについた5ヶ月の長男の寝顔。

YouTubeを一人でさくさく観ながらご満悦の娘。

あーなんか幸せ。

何でもない日常だけどベルギービールをちびちびと

飲みながらの至福の時間。

2人の子育て、仕事、家事とめまぐるしく、あわただしい日常の中で

食器の音だけが小気味よく響き

エアポケットの中にいるような穏やかな時間が流れている。

でもとっくに食器は洗い終わっているのに

まだ水が流れ続ける音。

「大丈夫?」

とシンクをのぞきこむと手に食器用洗剤の泡をたくさんつけた妻が

ものすごい形相でパンパンにふくれた指から指輪をぬこうとしている!

「なにしてるの!物理的に無理だよそれ!」

驚きのあまり僕が発した大声で

青ざめた顔をした妻はハッとして我に返ったようだった。

「やめなよ。そっとしておいたら?」

という提案をうけいれて、こんどはソファーに座り

子供の肌着をたたみはじめた。

しばらくすると

「ねえやっぱだめかも。」

となきそうな声が聞こえた。

急いで指をみるとさっきより明らかに腫れていて

手の甲もパンパンだ。

紫まではいかないが、赤くなり、血流が悪くなっているのがわかる。

やばい。

絶対にヤバい

最悪壊死して指切断なんてことも

頭をよぎる。

やばいよやばいよ。

落ち着け俺。

救急車か?

いや。まずは近くにすむお医者さんのお客さんに相談しよう。

スマホを持つ手が震える。

電話でおろおろと一通り説明する僕。

でも電話口のお医者さんは至って冷静だ。

状況的にはあまりよくないこと、救急車をよんでもギリギリ

大丈夫なレベルという感じの適切な指示をもらった。

そしていざ

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寝ていた長男と娘にダウンを着せて

お店の駐車場で救急車をまった。

早く早く!

と祈りながら。

そして

救急車到着。

一家四人が悲壮な面持ちで車内に。。。

「こうゆうことよくあるんですけど、大丈夫です!車内で

指輪切りますね!」とハキハキと隊員さんがいう。

かぶせ気味に

「お願いいたします!ばっさり指輪切ってください!」と僕。

文明の利器「指輪カッター」

なるものがあるということをこの夜初めて知った。

でも妻は

「明日の朝になればきっと腫れもひきますよね?指輪切りたくないんです。。。」

といっている。

指と指輪を天秤にかける意味が分からない。

こうして救急車まで動員しているのに。。

でもきれいで優しそうな女隊員さんの

「指輪シルバーなんで直してまたくっつきますよ。

病院にいっても、結局指輪はきりますし。」という一言で

意を決した妻。

さらに

「みなさんは寒いし、お子様も小さいのでお家で待っていて頂いて結構です。」

という何とも配慮の行き届いた一言をいただき

ママが心配で泣きそうな娘と何にもわかっていない息子を

抱いて家に戻る。

どのくらいの時間が経っただろう

家にいてもどうも落ち着かないので娘を残し

また駐車場へ。

「ありがとうございました!」妻の声がする。

ちょうど処置がおわりお礼を言っていた。

すいませんでしたとありがとうございました

を10回くらい言い続け、頭を下げると

暗い高崎の街へとゆっくりと救急車は走っていった。

ほんとうに大事に至らなくてよかった。

そして教訓

指輪がなんらかのトラブルで抜けなくなってしまった時の正解は

「最寄りの消防署に自ら赴いて指輪を切ってもらう。」

とのことでした。

お騒がせしてすいません。

で何のはなしかというと

スタッフ募集中です。

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